「なんでそんなにバイトしたの?」 「家を出るため」 「ふぅん…」 「そろそろ帰るか」 直紀は「腹もいっぱいだし!」と言って、席を立った。 「ほら、優、行くぞ」 「ぁ、うん…」 あたしは直紀に手を引かれながら、レストランを出た。 「ぁ、優。これ着とけ」 「ぇ…」 直紀は上着をあたしの肩にかけた。 「ちょっと寒いところ行くからな」 「…ありがと」 あたしは素直に、上着を受け取った。 …なんか、変なの。