直紀は「着いた」と言って、車を駐車場に止めた。
もう外見からして、あたしが行けるところじゃない…。
「…直紀ってお金持ち?」
「違うって」
「じゃあ、なんで…」
「ほら、入るぞ」
「…」
聞いちゃいない。
直紀はあたしの手を取って、ホテルの中へと入って行った。
一番奥のレストランに入り、席へと案内された。
どうやら、予約をしていたらしい…。
「コース料理な。飲み物、何飲む?」
「ぇっと…」
「遠慮すんなよ」
「…じゃあ、オレンジジュース」
「よっしゃ」
直紀は手際よくオレンジジュースを二つ頼んだ。

