俺はそっと小さな優の体を抱き寄せて、耳元で囁いた。



「俺は本気で優が好きだから」



知っておいて欲しい。


応えなくてもいいから。



体を離し、俺は「じゃ、また」と言って、歩いてきた道を再び歩いた。



「…はぁ、ヤベー」

今思うと、優はどうみても高校生。

…ただのナンパじゃん。