【完】愛する君と、




なぜか、入り口の部分で、女の子達が溜まっている。


「ぉ、優ちゃんじゃん!」

あたしの名前を呼んだのは、五十嵐くん。

「キャァ、カッコイイ服ですね♪」

「…」

真くんは、スーツを着ていて、すごい大人っぽく見える。

…女の子が集まるはずだ。

「どう? どう? カッコイイでしょ?」

「はい♪」

「…」

まぁ…確かにカッコイイんだけど…。

そんな事を考えてると、聞き覚えのある声が聞こえた。


「真!! お前、サボってんじゃ…って、優?!」


現れたのは、五十嵐くんと同じスーツを着た直紀。