「そういえば、真。お前、ナンパして女ゲットしたって言ってなかったっけ?」

「ん、おぅ! すっげぇ可愛い!」

「いいのか? 今日土曜日だし、デートとかしなくて」

「優ちゃんのメイド姿の方が優先♪」


…真の彼女が可哀想だ。

真って、優先順位を間違えるからふられんだよな。


「ぉ、ここだ」


ドアの前に、『メイド喫茶』と書いてある。

「あれ? 直紀くん!」

「千里ちゃんじゃん♪」

「おっす」


千里ちゃんは見事に、メイド服を着こなしていた。