「あったけー…」


「ぇ…」


「優、温かい…」

「//」

「…ごめん、ちょっと我が侭して」

「ぁ…」


直紀は、そっとあたしを離した。


「…行くか」


そう優しく笑って、あたしの手を握り、歩き出した。