「何か悪い事して、引っ叩かれないか、突き飛ばされないかって。 俺はいつもヒヤヒヤしてる」 「そ、そんな事しないよ…」 あたしはどんだけ悪い人なんだ。 「ははっ、わかってるって。だけど、不安なんだから、しょうがないだろー?」 「…」 「優、見てみろよ」 「ぇ…」 あたしは直紀が指を指した方を見た。 「わぁ…」 目に映る海は、夕陽に照らされていて、とても綺麗だった。