俺は自分が着ていたパーカーを優の肩にかけた。
「ぇ、ぃ、いいよ! 返す!」
「そんなわけにいくかよ。ここ寒いんだろ? 外出ようぜ」
「ぁ…と、とりあえず返す!」
「…」
俺は渋々、優から自分のパーカーを受け取った。
いつも下ろしている髪が、横で1つにまとめられている。
…可愛い。
触れ合いそうな肩の感覚に、心臓がドキドキする。
俺はどこかの乙女女子高生かよ。
「ぁ、優。俺飲み物買ってくる」
「ぅ、うん…」
俺は近くの小さな店で、温かいココアを二つ買った。
こんな時期に売ってるなんて…すっげぇ珍しい店だな。

