【完】愛する君と、




俯く伊藤から目を逸らし、真の方を見た。

真はククッとおもしろそうに笑っている。


「…なぁ、伊藤」

「なによ」

「お前…熱でもあんの?」

「はぁっ?!」

「いや…元気ねーからさ」

「…べっつにー! あんたに心配されるほど、弱くないの、あんたと違ってね!」

「そーかよ」

心配して損したぜ。

「伊藤、サンキュ!」

「ぇ…ぁ、うん」

俺は伊藤に借りたノートを返した。

すると、伊藤は嬉しそうに笑った。