俺らは教室を出て
人気のない場所で知らない女を
振っている


毎度同じパターンで
振っている
もうそろそろ飽きたかな


女がどっか行ったとき

あの転校生がきた


紫「そんな振り方ひどいんじゃない」


うるせぇよ
こっちのかってだろうがよ

俺は眉間に皺を寄せた



俺の考えがわかったのか
あいつが
紫「私には関係ないけど
あなたたち見ていると心配になります!!
いつか消えてなくなりそうで…」


なんなんだよ
智香もビックリしながら
木から出てきた



あいつは
そう言って泣きそうな顔で
廊下に戻ってしまった