「でもさぁ~刺激が足りないよね実際。私なんてこの歳で浮いた話1つないんだから。」
相も変わらず空は青くて眩しくて。ブラインドの隙間から漏れる光がツルツルの床に反射して、私はカウンターに肘を付いて椅子に座りながら溜め息ひとつ。
「お友達とか、いないんですか?大学に通っている人がいるなら、合コンにでもいけばいいじゃないですか。」
品出しを終えて、今度はおにぎりやお弁当を賞味期限の近いものから前にして並べていく作業をしながら、ミキヤ君はそんなことを言った。それが出来てたら苦労しないっての。
「ん~なんかさぁ、連絡取るのに抵抗あるのよね。向こうはしっかり勉強して,しっかりと人生を謳歌しているのに、私ってば今日生きる為にとりあえず働いているだけで、だらだらと酸素吸って二酸化炭素吐いてさ。なんだろう。サラリーマンとニートって感じ。解かる?」
思っていることをそのまま言ってから、あ、これって私もだけど、ひょっとしたらミキヤ君も似たような環境なのかな、あ、あ、私、まずった?
けれども私の考えと裏腹に、ミキヤ君は笑った。愉快そうに。声をあげて。
「ナミさんって、ホント面白いっすね!僕、ナミさんと同じ番の時が一番バイトしていて有意義な気がしますよ。店長とか、あとカワラギさんとかと一緒だと、事務的に時間を唯消費していく感じしますもん。」
「いや、多分それが働くってことなんだと思うけどね。」
「生きてるなら何事も楽しくいきたいじゃないすか!」
それは同感。っていうかそれ以外いらないんじゃないかな?なんだろう、感情の隆起っていうか、とにかく、何も無い時間っていうのが一番不必要。希望ばっかりの未来なんてのもつまんないんだろうけどさ、何も無い未来なんてもっと嫌じゃない?
「ま、そうやって生きれる間は私こう過ごすつもりだから、相手してね、ミキヤ君。」
「はい!もちろんっす!」
お日様はサンサンと熱線をコンクリートに降り注ぎ、相変わらず暑さ残る昼過ぎの、町外れのコンビニで、私は今日も、働いているのだ。
相も変わらず空は青くて眩しくて。ブラインドの隙間から漏れる光がツルツルの床に反射して、私はカウンターに肘を付いて椅子に座りながら溜め息ひとつ。
「お友達とか、いないんですか?大学に通っている人がいるなら、合コンにでもいけばいいじゃないですか。」
品出しを終えて、今度はおにぎりやお弁当を賞味期限の近いものから前にして並べていく作業をしながら、ミキヤ君はそんなことを言った。それが出来てたら苦労しないっての。
「ん~なんかさぁ、連絡取るのに抵抗あるのよね。向こうはしっかり勉強して,しっかりと人生を謳歌しているのに、私ってば今日生きる為にとりあえず働いているだけで、だらだらと酸素吸って二酸化炭素吐いてさ。なんだろう。サラリーマンとニートって感じ。解かる?」
思っていることをそのまま言ってから、あ、これって私もだけど、ひょっとしたらミキヤ君も似たような環境なのかな、あ、あ、私、まずった?
けれども私の考えと裏腹に、ミキヤ君は笑った。愉快そうに。声をあげて。
「ナミさんって、ホント面白いっすね!僕、ナミさんと同じ番の時が一番バイトしていて有意義な気がしますよ。店長とか、あとカワラギさんとかと一緒だと、事務的に時間を唯消費していく感じしますもん。」
「いや、多分それが働くってことなんだと思うけどね。」
「生きてるなら何事も楽しくいきたいじゃないすか!」
それは同感。っていうかそれ以外いらないんじゃないかな?なんだろう、感情の隆起っていうか、とにかく、何も無い時間っていうのが一番不必要。希望ばっかりの未来なんてのもつまんないんだろうけどさ、何も無い未来なんてもっと嫌じゃない?
「ま、そうやって生きれる間は私こう過ごすつもりだから、相手してね、ミキヤ君。」
「はい!もちろんっす!」
お日様はサンサンと熱線をコンクリートに降り注ぎ、相変わらず暑さ残る昼過ぎの、町外れのコンビニで、私は今日も、働いているのだ。


