ちょっぴりセンチメンタルな気分のまま、彼は緩やかな坂をのぼった先にあるコンビニに向かって歩きました。すれ違う人はそれほど多くありません。住宅街の民家からは香ばしい匂いが漏れてきています。
あ、あの家は今日はカレーか、いいね、俺も今日はカレーにしようか。そんなことを考えて歩いていると、コンビニに辿り着きました。
自動ドアを抜けると、じっとりと身体中を這うような汗を、冷たすぎるくらいの強風が凪いで、乾燥させていきます。それと同時に、ピンポーンという音と、いらっしゃいませーという男の声が聞こえました。
彼は雑誌コーナーに目もくれず、500ミリリットルのお茶を手に取り、レンジでチンすればできるカレーを、無駄な動作なく手に持ちレジへ向かいます。
「728円です。暖めますか?」
「お願いします」
簡単なやり取りのあと、ポケットから財布をとりだし、1028円を差し出します。かえってきた300円を財布にしまう頃には、暖めは終わり、すぐに袋に包まれ差し出されました。
「お待たせしましたー。ありがとうございましたー」
たったこれだけの買い物で700円はわりにあわないよなぁ。そんなことを思いながら、彼は涼しすぎるコンビニから出ていきました。
あ、あの家は今日はカレーか、いいね、俺も今日はカレーにしようか。そんなことを考えて歩いていると、コンビニに辿り着きました。
自動ドアを抜けると、じっとりと身体中を這うような汗を、冷たすぎるくらいの強風が凪いで、乾燥させていきます。それと同時に、ピンポーンという音と、いらっしゃいませーという男の声が聞こえました。
彼は雑誌コーナーに目もくれず、500ミリリットルのお茶を手に取り、レンジでチンすればできるカレーを、無駄な動作なく手に持ちレジへ向かいます。
「728円です。暖めますか?」
「お願いします」
簡単なやり取りのあと、ポケットから財布をとりだし、1028円を差し出します。かえってきた300円を財布にしまう頃には、暖めは終わり、すぐに袋に包まれ差し出されました。
「お待たせしましたー。ありがとうございましたー」
たったこれだけの買い物で700円はわりにあわないよなぁ。そんなことを思いながら、彼は涼しすぎるコンビニから出ていきました。


