「天は、この地を造り、秩序ある世界を作ろうとしたのでございます。」
―どこの世界も、似たような話があるのね。
しかし、科学で成り立たないこの世界には、最も理論立てた話に思えた。
その後も、天界について教わったが、学校の講義より何倍も興味深かった。
あのしめ縄をした大木についても話を聞いた。
しめ縄の色は、それぞれの国色を表している。
四本だと思っていた木は実は五本で、中央の木と後ろの木が重なって見えていたらしい。
中央が黄色、後ろが黒色のしめ縄を絞めていた。
この社、黄宮にある大樹を毎日のように眺めた。
不思議なことに、根は水に浸かっているが、腐っている様子はない。

