月物語 ~黒き者たちの宴~




黒国では玄武、
青国では青龍、
赤国では朱雀、
白国では白虎、
それぞれが天の使いとして存在するという。



彼らは四神と呼ばれ、天に示された王を迎え、それを助ける。



礼は五行の考えと似ていると思った。



天が支配する世界。



礼は赤国の王として選ばれた。



本来なら、天界で選ばれ、朱雀が迎えに来る。



例外は、選ばれた者がまだ天界に降りていない時だ。



今回はその例外だが、王になるものは普通、身体ごとこの社に現れる。



だが、なぜか魂だけが社どころか危険な森の外に辿り着いた。



朱雀とも会っていない。