礼は、少女に案内されるがままついて行く。
初めにくぐったのも門のようだったが、今礼たちが通っているのが社の門のようだ。
―あぁ、昔の中国みたい。
かつて、図鑑で見た中国王宮の造りと似ていた。
赤色の柱を見上げていくと、色鮮やかに模様が描かれた天井がある。
「お気をつけくださいませ。」
少女は門を降りる階段へ導いた。
その先は、光に満ちていてよく見えない。
一歩ずつ、近づいていく。
風が頬を撫でるように走り去った。
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