その大樹が気になったが、さっさと進む鰯の後を追って廟へと向かう。 礼たちが門前に立つと、ぎしぎしと音を立てながら勝手に門が開いた。 門を潜ると、廟に向かって石畳の道が続いている。 その横には中国風の美女たちが、腕を組んで片膝を立てていた。 正面には側近を携えた女性が佇んでいる。 近づくにつれ、顔がはっきりとしてきた。 なんと綺麗な人なのだろうと、礼は思った。 天女を思わせるような女だ。 髪にたくさんの装飾を付け、透明感のある美しい衣服を纏っている。 女は暖かく微笑んで言った。