月物語 ~黒き者たちの宴~




劉巾は、確かにそうだと思った。



彩夏は何かを突き止めたのだろうが、それは真実とは言い難い。



宋春が全てを知っているとも思えない。



そもそも、雉院は“天”に関わることをどうやって知ったのか。



まだ、背後に誰かいる―――。



けれど、この件はこの件で、追い落とさなければならない。



「いずれにせよ、お前と雉院との取引はあった。
つまり、“弟を殺すこと”」



張湯の肩がぴくりと揺れた。



「現に、ち雀はお前を口封じしようとしたからな。」



―何?



獅子が器を放ってよこした。