東苑と金大好が向かった先は赤天殿である。



そこにはボロボロになって、劉巾に支えられた朱雀の姿があった。



東苑は驚きと安心に、腰が抜けそうになるのを必死に堪える。



後ろから汗だくの金大好も入ってきた。



「まったくっ…何だってっ…このっ…真夜中にっ…ゼェハァ…ハァ…ハァ?
しゅっ祝融様!?」



金大好は口をパクパクさせたまま固まっている。



「とにかく座れ。」



平当の冷静な言葉に、半ば放心状態のまま金大好は定位置に座った。



高官たちが揃ったところで、劉巾が立ち上がった。



劉巾が朱雀の方に相槌をうつ。