「お前の主は、誰?」 陽春の肩が震えている。 「顔をあげなさい。 私を見て応えよ!」 礼の声に怒りが混じる。 陽春のせいではない。 だが、こうするするしかない。 陽春も、それを承知で来たはずだ。 陽春は、礼の瞳を捉えた。 「どうか、お心をお沈めください。」 「―――っ。」 礼の糸が切れた。 パシンと平手の音が、宙を舞う。 「お前まで…」