月物語 ~黒き者たちの宴~




礼は陽春を呼び止めた。



「はぁ…、いいわ。
また、お茶を入れに来てちょうだい、陽春。」



陽春の背筋がピンと伸びた。



勢いよく振り返ると、「はいっ!」と輝きを振りまいた。



そのままスキップ―実際はしてないが、足取り軽やかに出ていった。



―光燐とっつめてやるんだから!