月物語 ~黒き者たちの宴~



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光燐は、御史大夫・蒙 易冶(もう いや)のもとを訪れていた。



彼は書簡に目を通している最中であった。



いつもながら薄暗い気味の悪い部屋だ。



しかし、それもこの部屋の主には相応しい。



光燐は膝をついて申し出た。



「『花』を、お願いします。」



「…ふむ。」



ややあって返事が返ってきた。