「あいつの気は消えちゃいない。 俺にも何か―――」 「ならぬ!」 珍しく劉向が声を張った。 その理由は少年にもよくわかっている。 しかし、どうにも抑えられない衝動が少年を襲う。 「あぁーそーかい。 じゃ、こっちはこっちでやらせてもらいますよ。」 「待て!」 劉向は初めて息子を振り返った。 視界に入ったのは、思っていたより大きい息子の背中だった。