月物語 ~黒き者たちの宴~




「…と言うわけで、主上にはすでにお好みを聞いて参りましたわ。」



彩夏は呆れ顔になる。



「まったく、そういう仕事だけは早いのだから。」



「だって、あまりにも主上のお元気がないんですもの。
私心配で。」



確かに、彩夏の目にも最近の礼は疲れているように見えた。



それに、先日のこともある。



「で、主上は何と?」