朝議を終えると、光燐にお茶を入れてもらうのが日課になっている。



「どうされたんですの?
お疲れのご様子。」



光燐が心配そうに窺う。



「ほら、例の夢でちょっと眠れなくて。」



溜め息をつく。



彩夏のことは言わなかった。



もしかしたら聞いているかもしれないが、夢だけのせいにしたかった。



「彩夏には大丈夫って言われたんだけど…
やっぱり色々気になっちゃって。」