「佐野、顔真っ赤だよ?」 「(やっぱりー!)」 そんなわたしを見て黒木が笑いだす。 この状況に耐えられなくなったわたしがとった行動は1つ。 「さっ先行くから!」 「え、待ってよ佐野っ!」 急いで筆箱と鞄を持って教室を出た。 (ちょっと小走りで) でもすぐ後ろから黒木が笑いながらついてきてて。 あぁと改めて思ったこと。 わたしはやっぱり黒木千裕が苦手だ。 .