「俺を忘れないで…俺を忘れないで…」


ぶつぶついいながらページをめくっていると…


「あった!これは、勿忘草?…花言葉は[私を忘れないで]か。」


思ったとおりだった。彼が最後に言ってくれた言葉は私の髪にさしてくれた花の花言葉だったのだ。


「とりあえず、この本かりて家でみるか。」


私はお客様カウンターへ向かった。


「すいません、この本かりたいんですが…」

「はい。では、あちらで手続きしてください。」


カウンターのお姉さんにお礼をいって、手続きを済また。