腹ごしらえをおえてもう少ししらべることにした私だったが、花がなかなか見つからない。そこで私はお客様カウンターに向かった。


「すいません。」

「はい、なんでしょう。」

「花を調べているんですが、なかなかみつからなくて…」

「では、花言葉などで調べたらいかがでしょう?いい本がありますよ。」


そういって、カウンターのお姉さんは[花言葉全集]という本を取り出した。


「花言葉ですか…でも知らないしな…」


花言葉…しばらく考えているとふと夢の会話を思い出した。


『…俺を忘れないで…この花とともに…』


もしかして…!


「お客様?どういたしますか?」


ずっと、黙っていた私にしびれをきらしたのかお姉さんが聞いてきた。


「あっ、すいません。それ…少し見せてもらってもいいですか?」

「はい、どうぞ。」


礼を言ってからわたしは、読書スペースへ再び戻った。