「瑠李、後少しだから頑張って」


「はぁ~…もう疲れたわ…」


「もうすぐ皆が来ちゃうから早く」


「ん~…」


うちは生徒会室で昨日のアンケート集計の続きをしとる。


時間は朝の八時。


後三十分後に皆が来る時間。


それまでに終わらせないと今日の朝、集計の結果を皆に言う事が出来んくなる。


せやけど、どうも眠くて頭がボーっとする。


「瑠李!あたしも手伝うから!」


「…う~ん……」


「瑠李!」


「ふぁ~…」


「もう…瑠李ってばさっきから欠伸ばっかり…」


真希がそう言い終わるか言い終わらないかくらいに生徒会室のドアが開いた。


そして中に入って来たのは―――…って、眠くて目がかすれてるから誰なのか分からない。


「おはよ」


そいつはそう言うとうちの左隣に座った。


会計か…?


それとも副会長か?


でも、うちと真希以外はアンケート集計の担当じゃないしな…


じゃあ、誰や?