母は風雅を褒めまくる。
どんだけ風雅が好きなんだよ。笑
「心々は、どうだったの?
この間の作文。」
「ぁ・・・ちゃんとできたよ!
佳作だったけど表彰されたし!」
「そっか~、よかったじゃん!
次も頑張んのよ!」
ぁ、ゥチの母親なんか軽いことに気づいた?
この人ギャルママなんすよ。
歳は36歳。
茶髪で巻いてて、月1のネイルサロンは欠かせない。
こんな奴なのに、
なんで「優秀じゃないと駄目。」とか
言うんだろう。
矛盾しすぎでしょ。
「それより、望愛~・・・。
あんた遊びにばっか行ってないで
少しは勉強したら?
結局進路は大学行くんでしょ?
ちゃんと基礎ぐらい簡単にできるようにしなさいよ?
高校入れたこと、奇跡だと感じてないんでしょ?
もう少し―・・・」
うっせ―よ。
なんであたしだけこんな説教臭ぇんだよ。
っつか、大学行くなんて言ってないし。
「ご馳走様。」
あたしは食卓を後にした。

