「あぁ。久々にゆっくり寝ろよ」 そんな優しい夫の言葉にキュンとする若奥さま。 「ありがとう!じゃあ、羽杏のことよろしくね」 「あぁ。」 萌亜は羽杏の手をギュッと握ると寝室に向かった。 ―――――― ――――― 布団に入って寝についたのはすぐのことだった。 でも、リビングから聞こえる羽杏の泣き声で起きる。 そしてまた寝るの繰り返しだった。 「気になる…」 母親になった今、自分の睡眠時間より娘が1番なのだ。