田崎 未砂―。
今年から中学生。
まだぴかぴかの制服が慣れない今日この頃。
新しいクラスにもなじめて、充実した日々を送っていた。


「未砂ー!!あのさー部活何入るか決めたぁ?」
同じクラスで一番仲のいいナミが話しかけてきた。
「んー…。私小学生の時からバレーやってけど…、わかんないや。」

本当は部活になんか入りたくなかった。
小学生の時も特にバレーが好きなわけでもなかったし、わざわざ部活に入ってまでしたくなかった。
ただだるいだけなんだけど…

今日は部活紹介の日で、各部活が１年生の新入部員を誘うため１時間かけて行われる。
特に入部する予定がなかった私はあまり興味がなかった。

「じゃー次!サッカー部お願いしまーす!」
サッカー部か…。私には縁がないや。
「えーとお、サッカー部です!経験あるひともないひとも大歓迎でーす★女の子は募集してないんだけど可愛い子ならマネージャーとして募集しまーす!!」

何それ。
本当軽い感じだなぁ…。


でもこれが私たちの出会いだった。