肉きゅうを触らしてくれるなら


彼…じゃなくて、彼女は立ち上がり歩き出した。


「待ってください!私は新しい恋が見つけたいんです!肉きゅうを触らしてくれたらできる気がするんです!」


彼女はスタスタと歩き続ける。私は思いきって仔猫さんの中で一番白い子の肉きゅうを触った。その子は甘ったるい声でにゃあと鳴いた。そのとき、ある考えが頭をよぎった。


「あの…野良のままじゃなくて、私と一緒に暮らしませんか?」


その言葉に反応してか友猫さんは私の方を向き、近付いてきた。手を出すと、喉をゴロゴロ鳴らせて甘えてきた。


「現金な友猫さんですね。」