肉きゅうを触らしてくれるなら


彼と別れて一ヶ月が過ぎた。友猫さんはあれから一回も姿を見ていない。私はこれから結婚することができるのだろうか?


今日もいつものように会社で働き、友人と屋上でコンビニのおにぎりを食べて、電車で帰ってきた。いつものように歩いて帰宅している途中に、見覚えのある猫を見つけた。


彼は一ヶ月前と変わらずふてぶてしく塀の上に座っていた。



「貴方…、死んだんじゃなかったんですね。今まで何処にいたんですか?」


やはりこっちは見ず、しっぽを降るだけだ。背中を撫でようとしたとき、気の影から仔猫が三匹現れた。彼はその猫を愛しそうになめ始めた。


「彼じゃなく彼女だったんですか…。野良猫のくせに丸々と太っていた理由は仔猫さんたちですか…。」