肉きゅうを触らしてくれるなら


「まぁ……ね。昨日、ふいに貴方の家に行きたくなったの。」

「そっか……、半年前からなんだ。」

「理由…、教えてくれても良いかな?」


彼は水を一口飲むと、おもむろに話し出した。素直で、嘘をつかない所は出会ったときから変わってないんだ。私はいつから彼自身を見なくなったんだろう。見ていたのは…、彼の…彼の何?


「…君とは確かに付き合っている。でも、形だけじゃないのか?心は繋がってるのか?そういう疑問がある日俺の中に溢れてきたんだ。そんな時に彼女と出会った。図書館とかである偶然の出会いとかさぁ、漫画の中だけだと思ってた。でも、本当にあったんだよ。」

そこまで話し、また水を口に含んだ。そして続ける。