「…しっかし、まぁ。観奈、さっそく男子にモテモテだねぇ。」
呆れるように風間が観奈を見てぼやいた。
改めて俺も観奈を見るが、風間の言葉に納得した。
よく見ると観奈の周りに集まる生徒の8割は男子だった。
「観奈カワイイからね。当然でしょ?」
たしかにカワイイし、スタイルいいし、性格も悪くないもんな。
問題なのは、異様な酒好きと生活スタイルだけだし…(^ω^;)
「か、カワイイ?あれが?…ってもしかして遥。ああいうのがタイプなのか?」
「えええ!?」
いや!そういうつもりで言ってないんだけど━━(゚Д゚;)━━!!!
つか。それ前に西川さんにも言われた気が…。
「いや、違うって…。ただ単純にかわいいと思っているだけで…。」
「うわ~。俺知らなかったな。まさか遥が巨乳好きだったなんて…。」
「ちょ!だ、だから違うって!!!」
俺がムキになって叫ぶと、風間が『くくくっ』笑い出した。
「いいじゃん。タイプなんて人それぞれだし。」
結局、俺。風間の中で勝手に『巨乳好き』に認定されてるし( ´_ゝ`)
「まぁ、俺は悪いけどあんな酒好きの乱暴女はごめんかなぁ~。」
『論外だね』と首を横に振る風間だが、過去に酔っ払った観奈と何かあったのだろうか。
俺がそんなことを考えていたその時。
「へぇ~。風間君にも好きな女の子のタイプとかあったのねぇ。」
そう聞こえてきた声に俺と風間はハッとした。

