それから授業が始まった。








まさか自分の教室に観奈がいるなんて違和感はなく、いつもと変わらないそんな授業。








そんなことをぼ~と考えながらも、俺もいつもながらに授業を聞いて…








そしてあっという間に放課となった。







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放課になると、やはり転校生ということでいろんなクラスメイトが観奈の周りに集まる。








なんだか、俺がこのクラスに編入したときを思い出すな(・ω・;)
まぁ、集まっているのはほとんど男子ってところが俺のときと違うけど。








「おい、遥。」








そう声が聞こえて俺は手に持っていた次の授業のノートを机に置き、顔を上げた。








その先には『ちょっとちょっと…』とコソコソと俺に寄り添うスラッとしたスタイルの男子生徒。








「何?どうしたの?風間。」








「どうしたじゃねーよ!あれ、どーなってんだよ?」








風間はとても興奮した様子で俺の机を両手で叩く。








「あ、あれって…?」








ああ(; ´_ゝ`)
もちろん、観奈のことですよね…。








俺が返答に困っていると、風間が案の定クラスメイトに囲まれている観奈を指差した。