「はい。そうです。これからよろしくお願いします。」








そう言って深く頭をさげる新しい管理人さんとなる人をヤマト兄と圭先生はただただ眺めるように見ていた。
だが……。








「な、なんでお前がここにいるんだよ!?高原!!」








突然のその叫び声にヤマト兄と圭先生が驚いたように振り返る。







そこには、いつの間にかヤマト兄と圭先生の背後にいた大樹さんが2人以上に驚いた顔で立っていた。








「だ、大樹。お前、この人、いや、高原さんと知り合いなのか?」








ヤマト兄が唖然としてそう尋ねると、








「か、守城(カミシロ)先輩じゃないですか!!」








大樹さんが答える前に高原さんが大声をあげる。








「か、守城先輩?」








ヤマト兄がわけわからず首を傾げると、








「ヤマト。こいつは…高原は俺の仕事先の元後輩だ。」








「元後輩!?仕事先の!?」








「ああ。こいつが新入社員で入って来たとき、ちょうど俺がその教育係だったんだ。」








大樹さんは満面な笑顔でニッと歯をむき出して笑う。








「そ、そうだったのか。凄い偶然だな。」








ヤマト兄が感心するように言うと、高原さんは強く頷く。