待ち合わせの時間は21時。 あたしは、その5分前に着いた。 待ち合わせの場所には既に 約束をしていた人がいた。 「タクミっ」 そう言いながらあたしは その人の肩をたたいた。 「お、ラン。久しぶりだな。 じゃあ、行こうか。」 そう言って彼は歩き出した。 だから、いつも通りあたしは 彼と腕を組んだ。 彼の名前は勝浦卓巳。 彼は普通のサラリーマン で、あたしの彼氏。