「いらっしゃいませ。 お二人様でよろしいですか?」 「二人で。」 「ではこちらの席へどうぞ。」 案内してくれたのは女の人だった。 でも、お店を見回すと あ・・・・ 周りに聞こえないくらいの声で あたしは呟いた。 そして、彼もこっちを見て たぶんそう呟いていた。 それでも彼は仕事に戻り、 あたしは慎二と食事をはじめた。