「へ?」

・・・家がない?

「俺に住む家なんてねぇよ・・・」

「なんで?」

「俺さ、親いないんだよ。5年前に死んだ」

「・・・そうなんだ。」

こんな時なんて声をかけたらいいんだろう・・・。

わかんない。

「・・・わっかた」

そうだよ、ママやパパに正体がバレないんだったら、住まわしてあげよ!

「いいよ!家に来ても!」

「マジで?」

「うん!大丈夫だと思う!友達って言えばたぶん行ける!」

「友達じゃなくて、彼氏って言う設定のほうが効率いいと思うんだけど」

「あ!そうだね!じゃあ、彼氏って言うことで!って・・・ええぇぇぇ!?」

何言ってんのよ!

彼氏とか無理無理!

絶対に無理!

「お前に拒否権はない。」

はぁ!?

何言ってんだよこの俺様ヤロー!!

お前は、王様か?!

でも・・・さっき『そうだね!』って言っちゃったし・・・

しょうがないよね・・・うん!

この人が死んだら、なんか罪悪感あるし!(そこ?!by美奈穂)

え?違う??(い、いや・・・違うくないと思う!!by美奈穂)

そうだよね!

「じゃあ、帰ろ!新名君!」

「その新名君って呼ぶの、辞めてくんない?ユウキでいい」

「や!でも!その・・・」

「何?」

恥ずかしいじゃん!

でも、ママやパパの前で名字で呼んだら怪しまれるよね・・・。

「ユ・・・ユウキ君」

「呼び捨てにしろ」

「うぅ。・・・ユ・・・ユウキ!」

「OK。良くできました、ルナ(ニコ」

「////////」

「何?照れてんの?」

「照れてない!/////」