私の唇に1枚の桜がついた。


葵の細くて長い指で、私の唇に触れた──


ドキッ!!



『桜、綺麗だよな』



何もなかったかのように、桜を見上げてる葵──



『おい!美紅行くぞ?』



また美紅って呼んでくれた。