「んで、Cってなんでしょうか、璃音お嬢様」

 キレたCに今追い詰められ中。

 「執事なんだったら私情に口出さないで!」

 「璃音お嬢様」

 本気で怒り始めた。

 あ、危ない!

 「てめぇ、これはただの執事の練習だ。

 つか、お前こそ住まわせてもらってる身なんだからな」

 そう…。私は、お嬢様に選ばれた。

 というか、お母さんとお父さんが旅行に行くから神山さんに預けただけらしい。

 「はぁぃ」

 私は、少し肩を落とした。

 「陸玖、璃音お嬢様に…何をしている」

 えーっとDだ。

 すごい形相で歩いてきた。

 「りゅ、龍。何もしてねぇから」

 すごく焦ってるし。

 私はクスクス笑った。

 ぁ、てかCは、陸玖って言うんだ。

 で、Dが龍。

 頭にメモをした。

 「お嬢様、本当…ですか」

 私の方を見た。

 こ、怖っ。

 「は、はい」

 私は目を逸らした。

 「ったく…」

 龍が、陸玖を叩いた。

 「痛っ」

 頭を押さえて座り込んだ。

 「もぉ!龍は叩いたらダメって何回言ったらわかるの」

 女の子みたいなちっちゃい子が歩いてきた。

 「うるせぇ…」

 「ごめんね?ビックリさせちゃったでしょ?」

 私の顔を覗き込んできた。

 「ふぇ?」

 条件反射で軽く染まる頬。

 「悠羽の方がビックリさせてる」

 Eが歩いてきてにこにこ笑いながら悠羽?を引き離した。