「さようなら」

 HRが終わった。

 ほらまた…。

 「璃音帰ろーぜ」

 五人のお出迎え。

 「なによあの人だけ!」

 「可愛くもないのにね~」

 「不釣り合いだって」

 こんな声がちらほら。

 「今日は、愛理と帰るからいい!」

 私は、愛理の腕を引いて教室を出よーとした。

 「ちょっと待てよ」

 神山Cに呼び止められた。

 まだ名前も性格もわかってない。

 「何?神山C」

 はっ!

 私は、慌てて口を抑えた。

 「C?」

 神山Cの眉がピクリと動いた。

 「いやなんでも」

 「璃音私、用事あるんだった」

 愛理が言った。

 「え?そうなんだ」

 「うん。じゃあまた明日」

 「うん。バイバイ」

 愛理元気なさそうだった…。