「璃音ちゃん」

 「はい」

 今日、私の運命の相手を決めることになった。

 「決まってるわね?」

 神山母が尋ねた。

 コクリと頷く。

 「じゃあ五人とも顔を伏せて手を差し出しなさい」

 神山母の合図とともに五人が顔を伏せ手を差し出す。

 私は…あの人と幸せになる…。

 五人とも私を愛してくれてありがとう。

 本当にありがとう。

 私は、その人の目の前に立った。






 「よろしくお願いします」