「大丈夫だったか?」

 五人が駆け寄る。

 「う…うん」

 未だに震える体。

 「お前一人だけ告ってんじゃねぇよ」

 空夜がバシバシ叩く。

 「お前が遅いんだ」

 五人から笑いが零れる。

 「あははっ」

 私もつられて笑った。

 「笑顔の璃音が好きだ」

 五人が微笑みかけてくれる。

 「ありがと」

 五人の中から誰かなんて…。