急に小屋に連れてきて泣いたことを当てた。

 「目…腫れてる…」

 ぁ…そっかあれだけ泣けば目も腫れるよね…。

 「気にしないで」

 私は玲於君に微笑んだ。

 「神山…?」

 「へ?」

 この子は、空夜たちを知っているのかな?

 「どうして神山君たちのこと知ってるの?」

 「なんとなく…」

 いやいやいや!

 なんとなくで知ってる人じゃないでしょ!

 「玲於君、なんで?」

 「まぁ…もうすぐ…分かる…」

 「もうすぐ?」

 「そ…」

 玲於君は、私の手を引いて神山家まで連れてきてくれた。

 「じゃ…また会えたとき…」

 それだけ言って歩いて行った。

 ホントに謎の玲於君だった。