五人と出会って三か月がたった。

 最近愛理の様子がおかしくて少し心配。

 話しかけても「うん」だけだし、前のように笑ってくれなくなった。

 なんで…かな…。

 「ねぇ、陸玖」

 「なんでしょうか?」

 罰金ゲームは、まだ続いているらしく敬語を一生懸命使う五人。

 「最近愛理の様子がおかしいの」

 「はぁ」

 相槌をうつ陸玖を見つめる。

 「私何かしたかな…?」

 眉を垂らす私を見て陸玖は、

 「さ、さぁ?」

 バッと視線を逸らす。

 そう、最近おかしいのは愛理だけじゃなく、陸玖も。

 前までは、冗談言って笑ってたのに最近は、目も合わせてくれない。

 ホントに私何かした?

 「陸玖ちょっと来い」

 龍が陸玖を呼んだ。

 そして増えたこそこそ話。

 「はぁ~~~~」

 私は、ため息をついた。

 「幸せ逃げちゃうよ?」

 私の顔の目の前に悠羽の顔があった。

 「ふぇ?」

 間抜けな声と同時に頬が染まっていくのを感じた。

 「ぁ、敬語使ってないこと内緒ね?」

 唇に人差し指を当ててウィンクする悠羽は、そこらじゅうの女の子より何倍も可愛い。

 「なんで、悠羽はそんなに可愛いの?」

 「え?僕は、璃音の方が可愛いと思うけど?」

 天使の笑顔で私を見つめた。

 「私なんかダメだよ。眼鏡の地味子が可愛いわけないでしょ」

 私は、正直な感想を述べた。

 「璃音は、自信なさすぎなんだよ?」

 悠羽の唇が額に当たった。

 「ほぇ?」

 顔が真っ赤に染まる。

 「ほらそういうとこ可愛い」

 クスクス笑って私の頭を撫でる。

 「か、からかわないでよ!」

 泣きそうになってしまった。

 「え?そんなに嫌だった?ごめんごめん」

 「ち、違う、悠羽が、嫌なわけ、、違うから」

 泣いてしまった。

 「ホントごめん」

 優しく撫でてくれる悠羽。