そして、ザギリスの元に駆け出した。 狂ったように叫びながら走るラルの手には、 王を守るために貰った鋭い剣が握られている。 ザギリスの部屋に勢いのまま乗り込んだ。 「貴様のせーーで、アリサは・・・・・死ねぇぇぇ~~ザギリス!!」 剣に力を込めると、ザギリスに向かって走り出す。 いつも冷静なザギリスの顔が一瞬鈍るものの、瞬時にラルの剣を受け止めた。 「ラル・ヘロン!落ち着け!」 「うるせぇー黙れ!」 カキン カキン 剣と剣がぶつかりあう、凄まじい音が部屋を響かれている。