「駿介ぇー!!!」


朝の登校中、大声で
彼氏の名前を叫ぶあたしは
井上 李久。



「り……李久」


げっ!って顔をしたのは
一応あたしの彼氏の
九鬼 駿介。



どうして朝から
大声で彼の名前を呼んだかと
いうと…………




「どうして放っていくの?!」



そう、朝は一緒に
学校へ行くことが日課なのに
駿介は
あたしを放っていったのだ。




「だって……李久ギリギリまで寝てたじゃん」



「そ…ιそうだけど!!!
彼氏として
そこは待っててよっ」



むーっと駿介を
あたしは睨み付けた。