『ほら。』

しばらくして、
泣き止んだあたしに
先生はさっきの白い紙を
2つに折りたたんでくれた。

「・・・?」

状況が飲み込めていない
あたしに先生が言った。

『卒業式が終わるまで
 開かないこと!!』

「・・・?…うん。」

『それじゃあ。また明日な!』


理解できずに受け取った白い紙。

家に着いたあたしは
その紙を、机の中にしまった。